高校受験対策だけは負けません

臨海セミナーは、1974年、横浜市の臨海学区である磯子区に、アパートの1室で営む先生2名、生徒10数名という「さくら塾」からスタートし、現在では160校を越える首都圏でも有数の塾に成長してきました。

この拡大&成長の理屈として、臨海セミナーでは、以下のような話を展開します。すなわち、


生徒数が徐々に増え、生徒の親から「近くに教室を出してほしい」という要望も
あったことから、近場に小さな教室を設けました。それが教室展開の原点です。

以後、「難関校の受験専門に授業をやりたい」「英会話をやりたい」「個別指導
をやりたい」「高校生を教えたい」など講師からの希望を形にしながら会社は動き、33年のときを経て、160校超という首都圏トップクラスの学習塾に成長。


最近では急成長する塾が数年で100校舎規模の展開を遂げる例はいくつかあります。数年で100校舎以上展開する塾はスタート地点で明確なビジネスモデルがあり、そこに向かって展開していくわけですが、臨海セミナーの場合は、上記に記したように、要望や希望を受け入れながら、今日まで展開してきたわけですから、160校舎になるまで30年かかっていると考えられます。これを良いと捉えるか、悪いと捉えるかは、見る人の立場によってかわってくるでしょう。

合格実績の項ですでに触れましたが、こうした臨海セミナーの成り立ち、展開の仕方こそが、特異なノウハウが求められる中学受験で見るべき実績が出せていない原因と考えられます。その点については、臨海セミナーは非常に割り切って考えていると思われます。

実際、臨海セミナーでは、「高校受験対策をコアに」と謳っているのがその論拠。

臨海セミナーは、そのポジションについて、以下のように述べています。


市場は大きく分けて中学受験対策、高校受験対策、大学受験対策の3つ。

特にコアとなるのは高校受験対策です。神奈川県は公立高校への進学率が高く、入試にも中学校での成績が大きく影響し、学校別、先生別のテスト対策などきめ細かなサービスが求められています。

近年、この「公立神話」は崩れつつありますが、そのサービスや方法論は、中学・大学受験対策にも大いに生かされています。また、大学受験では、浪人の減少により、予備校でも現役生をターゲットにした講座が目立ちます。その流れを受けて、当社では、高校受験対策から大学受験対策へとそのままスライドさせる一貫指導を提案することで、高校生の生徒数アップを実現しています。


少子化、大学全入時代、中学受験熱の高まりの要素が高校受験から大学受験に広がり、さらに中学受験に広がっていると考えていいでしょう。繰り返しますが、1点、臨海セミナーが言う「高校受験のサービスや方法論が中学受験に生かされる」についてのみ、少し違うのではないかと考えられます。

臨海セミナーは2007年千葉県に進出したわけですが、中学受験については、おそらく公立中高一貫校の対策に比重がかかっていくのではないかと予想されます。中学受験でも、公立中高一貫校については、高校受験で培ったノウハウの延長線上で「サービスや方法論」が通用するからです。臨海セミナーの今後の展開に要注目です。神奈川県の公立高校入試事情

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